岸本聡子/杉並区長選挙の経歴や家族は?年収や選挙結果も!

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区長

任期満了に伴う東京都杉並区長選挙(2022年6月12日告示、6月19日投開票)に新人の岸本聡子氏が当選を目指して立候補する意向を表明されていますので岸本氏に関する情報をまとめています。

岸本聡子氏の

    ・経歴
    ・学歴
    ・ご家族
    ・年収
    ・実績や評判
    ・公約
    ・その他

などについて記事をまとめていこうと思います。

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岸本聡子/杉並区長選挙の経歴や家族は?

名前 岸本聡子(きしもとさとこ)
生年月日 1974年7月15日
出身地 東京都大田区、横浜市
最終学歴 日本大学文理学部社会科学科卒業
職業(前職) 国際政策シンクタンクNGO”Transnational Institute”(TNI)(トランスナショナル研究所)研究員
趣味 ジョギング、料理(ベジタリアン)、空手の稽古(沖縄剛柔流)

岸本聡子氏の出身地については、立憲民主党のホームページでは「東京都大田区」とありますが、自身のFACEBOOKでは「横浜市」とされています。著作の著者情報では「東京都生まれ」とあるので、「東京都大田区生まれ、横浜市育ち」と思われます。

神奈川県立川和高等学校卒業後、1994年に日本大学文理学部社会科学科に進学しました。1974年7月生れなので、大学入学は21歳ということになります。

高校時代、1992年にブラジル・リオデジャネイロで開催された「国連地球サミット」をきっかけに大量生産・大量消費への疑問と環境問題への関心を持ち、大学では環境社会学を専攻しました。

大学入学後、国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」に参加、卒業後に同NGOの有給スタッフとして就職しています。

2001年にオランダ・アムステルダムに移住。この頃には母親となっていて、知らない土地に住む経験から多様性と包摂が社会の豊かさの鍵であることを実感されたそうです。

2003年からオランダ・アムステルダムの国際政策シンクタンクNGO”Transnational Institute”(TNI)(トランスナショナル研究所)の研究員として、環境と地域と人を守る公共政策のリサーチと社会運動の支援を仕事としてきました。

専門は環境、人権、公共サービスなどです。

世界の自治体や教育機関、市民団体とともに活動。世界各地の公共サービスの民営化の実態と、公共サービスを住民の手に取り戻す「再公営化」の事例を調査しています。

研究員時代に来日して東京都大田区で講演されたこともあります。

岸本聡子氏来日講演案内 2019年8月13日

著作や連載も行われています。主なものは以下のとおりです。

【主な著作等】
『水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと』集英社新書(2020)
『安易な民営化のつけはどこに 先進国に広がる再公営化の動き』(共著)イマジン出版(2018)
『コロナ危機と未来の選択―パンデミック・格差・気候危機への市民社会の提言』(共著)コモンズ(2021)
『再公営化という選択―世界の民営化の失敗から学ぶ』(編著)堀之内出版(2019)
報告書「公共の力と未来―世界の脱民営化から学ぶ新しい公共サービス」Trans National Institute(2020)

【連載など】
マガジン9(オンライン)連載「希望のポリティクス」
信濃毎日新聞「思索のノート」「草の根から世界は変わる」
ニューズウィーク日本版 ワールドボイスブログ「ベネルクスから潮流に抗って」

今回の選挙では無所属で立候補していますが、日本共産党・立憲民主党・社民党・れいわ新選組・新社会党・緑の党の推薦を受けています。

岸本さとこ氏 公式サイト

岸本聡子氏 FACEBOOK

岸本聡子氏 Twitter

立憲民主党ホームページ 推薦候補 岸本聡子氏

緑の党ホームページ 推薦候補 岸本聡子氏

国際政策シンクタンクNGO”Transnational Institute”(TNI) ホームページ

A SEED JAPAN ホームページ

岸本聡子/杉並区長選挙の学歴は?

岸本聡子氏の学歴は、神奈川県立川和高等学校卒業、日本大学文理学部社会科学科卒業です。

出身高校は?

神奈川県立川和高等学校は、横浜市都筑区川和町に所在の全日制普通科の学校です。

比較的新しい学校で、1963年に開校されました。

偏差値が神奈川県下で上位10位内に入る難関校ですが、学校行事も盛んです。

2010年、2013年、2021年に神奈川県教育委員会による学力向上進学重点校に指定されています。

【参考】みんなの高校情報 神奈川県立川和高等学校

出身大学は?

日本大学は東京都に本拠を置く、日本最大規模の私立総合大学です。

1889年に創立された日本法律学校を前身とし、欧米諸国の法律を学ぶことが主流の当時において、日本の法律を学ぶ学校として誕生しました。

時の司法大臣であり、神職養成を行う皇典講究所の所長でもあった山田顕義を学祖とします。

1903年には日本大学と改称し、1920年、大学令により大学となりました。國學院大學と少なからぬ縁があります。

事業活動収入、大学図書館蔵書冊数、卒業生総数、学生数、警察官採用者数、公務員採用者数、一級建築士合格者数、社長の出身大学者数の各々で全国私学1位だったこともあります。

現在、次の16の学部と通信教育部、短期大学部と大学院とを有しています。

・法学部     ・文理学部     ・経済学部     ・商学部
・芸術学部    ・国際関係学部   ・危機管理学部   ・スポーツ科学部
・理工学部    ・生産工学部    ・工学部      ・医学部
・歯学部     ・松戸歯学部    ・生物資源科学部  ・薬学部

通信教育部は次の4学部8学科(専攻)です。

・法学部(法律学科、政治経済学科)
・文理学部(文学専攻<国文学>、文学専攻<英文学>、哲学専攻、史学専攻)
・経済学部(経済学科)
・商学部(商業学科)

【参考】みんなの大学情報 日本大学

岸本聡子/杉並区長選挙の家族は?

岸本聡子氏の家族については詳しくはわかりませんが、既婚でご子息かご息女がおられます。

岸本聡子/杉並区長選挙の年収は?

岸本聡子氏の前職での所属は国際政策シンクタンクNGOであり、身分は研究員でした。

各々の立場について考察してみたところ、500万円~700万円ぐらいと推測することが妥当かと思われました。

経緯は以下のとおりです。

1)NGO職員

日本の場合、NGO職員の平均年収は250万円以下との情報もあり、341万円との情報もあります。

NGOスタッフの平均年収について➀

NGOスタッフの平均年収について➁

2)研究員

研究員の年収について調べてみると、次のサイトが見付かりました。

研究者の年収1

研究者の年収2

キャリアガーデン-研究者の仕事

大学の研究員の年収

内容を総合すると次のとおりになるかと思われます。

➀研究者の平均年収は450万円~500万円が相場。
➁日本の研究者の平均年収は660万円。
➂アメリカの博士研究員の平均年収は400万円~800万円以上。

➀➁は日本国内の研究員、➂はアメリカの博士研究員についての情報なので、いずれもそのまま岸本氏に当てはまるわけではありませんが、かなり活躍されている模様なので500万円~700万円ぐらいと推測することが妥当かと思われました。

他に印税収入もあるかも知れません。

岸本聡子/杉並区長選挙の実績や評判は?

岸本聡子氏の実績は、自身の公式サイトの「実績」ページに述べられています。

研究員として所属していたオランダ・アムステルダムの国際政策シンクタンクNGOであるトランスナショナル研究所(TNI)の主張の動画と、自らの著作・連載等が掲載されていました。

また、自身の公式サイトの「応援」ページに、国内外からの応援の声が掲載されていて、岸本氏の著作・連載外の実績の一端とその評判が窺えます。

筆者には、武蔵大学の永田浩三教授の次のメッセージが特に印象的でした。

杉並の公共のチカラを取り戻す。 岸本さんは世界の公共サービスを熟知しています。地域にも行政にも可能性がいっぱい隠れています。住民の声を集め、パワーをよみがえらせる。杉並の未来、それは東京でいちばん単身の高齢者が住む街。みんなが安心して豊かに暮らせるために。岸本さんを熱く応援します。

岸本聡子/杉並区長選挙の公約は?

岸本聡子氏の政策については、自身の公式サイトの「政策」ページに以下のとおり掲げられています。

なお、同ページには「住民思いの杉並区長をつくる会」の政策集も掲載されています。

既存施設を活かすことと福祉・環境に重点を置いていて、具体的でわかり易く簡潔に記されていると感じました。

オランダ・アムステルダムの国際政策シンクタンクNGO”Transnational Institute”(TNI)(トランスナショナル研究所)は環境と地域と人を守る公共政策のリサーチと社会運動の支援を活動内容としている団体であって、そこで長年に亘り研究員をされていた経験が生きていると思われます。

根底には、自身の公式サイトで表明されているとおり、「民営化された公共サービスを民間企業から再び『公』の下に取り戻す」の思想があることは確かです。

一方で、岸本氏を擁立した市民団体「住民思いの杉並区長を作る会」も民営化への懸念を有しています。

同会は、岸本氏が所属していた国際政策シンクタンクNGOと思想が類似していると思われます。

岸本氏の政策は内容的に市民団体「住民思いの杉並区長を作る会」との合作といえそうです。

「対話から始まる みんなの杉並」構想

〇隠しごとのない、透明な区政を実現します。区長に公用車はいりません。

〇区立施設と区の職員は、杉並の「コスト」ではなく 「財産」です。

〇当事者の声、しっかり対話、綿密な調査から政策をつくる。

〇ジェンダー平等は多様で小さな声を聴くための基盤です。

【主要政策】

・公共サービスの民間委託、民営化が住民へのサービスを向上させたのか、検証します。

・環境保全と児童・高齢者・障がい者・生活困窮者への福祉を最優先で進めます。

・個性豊かで活気ある地域経済、人と人のつながりで防災に強い地域社会をつくります。

1. 子どもの視点で、子どもの育ちを支えます。
・学校給食の無償化をめざす。
・義務教育にかかる費用の補助を拡充する。
・児童館の廃止や保育所の民営化、学童保育の民間委託を徹底検証し、見直す。
・子どもが安心できる居場所をつくる。

2. 誰もが暮らしやすい地域をめざします。
・住まいの権利を重視して家賃補助制度をつくり、公営住宅を増やす。
・高齢者が一人でも生活できる地域の福祉ネットワークを拡充する。
・ゆうゆう館の廃止をストップし、高齢者の交流の場を増やす。
・福祉にたずさわる人の待遇改善をする。

3. 「対話」を大切にしたまちづくりを。
・区立施設の統廃合や駅前再開発、大規模道路拡幅計画など、住民の合意が得られないものはいったん停止し、見直す。

4. 豊かな環境と平和を守り、文化を育てます。
・自転車や徒歩で生活を楽しめるまちづくりを。
・樹木を守り増やし、都市農業の発展と継続を支援する。
・「気候市民会議」をつくる。
・区立施設の利用料を下げ、コミュニティづくりや文化活動・スポーツを応援。

5. 区民のいのち・くらしを大切に。
・障がい者の自立支援と社会参加を促進する。
・保健所の充実を図り、コロナ感染症などから区民の命を守る。

岸本聡子/杉並区長選挙の立候補した理由は?

岸本聡子氏は、市民団体「住民思いの杉並区長をつくる会」の要請に応じて立候補しました。

岸本氏は「区民の声を聞かない区政から、区民の声が届く区政に変えたい」と表明しています。

また、岸本氏は「40年間続いてきた新自由主義による『効率化』が非効率で雇用を弱体化させたことがコロナ禍で明らかになった」と強調。減区政が「効率化」として進めてくた児童館や福祉施設の統廃合を凍結し再検証すべきだと強調しています。

これについては、所属先だった国際政策シンクタンクNGO”Rransnational Institute”の主張を髣髴とさせます。

また、公式チャンネル動画のリンクを自身の公式サイトに掲載し、そこで「折角杉並区には小さな拠点が残っているのに『大きな道路を作ると地域が活性化する』との思い込みによって道路を造って分断・壊している。止めなきゃいけない。現在はすごく切羽詰まった状況。」「地域の拠点であると同時に地域経済の要。」とも語られていました。

推薦を受けた緑の党のホームページでは、次のとおり記されています。

杉並の環境、文化、生活をこれ以上こわしたくない、区政を変えたいという「住民思いの杉並区長を作る会」の切実な思いを受け止めました。自分の今までの仕事の経験が、このために役に立てると信じて、住民が中心の区政を住民の方々といっしょに作りたく決意をしました。
また杉並区から積極的、具体的に気候変動問題に取り組み、脱炭素社会に向けて先駆的な発信をしたい。

岸本聡子/杉並区長選挙の選挙結果は?

岸本聡子氏の国・地方公共団体への立候補は今回が初めてです。

岸本聡子/杉並区長選挙の引退の可能性は?

岸本聡子氏は、今回が47歳での政治家への初挑戦となります。決して遅いとは思われません。

当選すると長期政権の可能性もあり、その後、東京都知事や国政に転じられても不思議はないと思われます。

仮に落選されても区議会議員として立候補される姿が自然に思い浮かびます。

ヨーロッパのNGOの研究員として活躍されていた経歴・能力は、他のリベラル系の各党・政治家にも強力なバックボーンを提供することになるでしょう。

正にこれからの活躍が期待されるところであり、引退は全く想像できませんでした。

まとめ

市区町村の長の選挙には様々な背景を持つ人が立候補されていますが、実際に長となる人には、市町村の公務員や議員の出身者か、医者が多いと思われます。

この点が知事とは異なるように思われます。

今回の杉並区長選挙でも岸本聡子氏の他の候補者の前職は現職区長(田中良氏)と区議会議員(田中ゆうたろう氏)で、地元行政のスペシャリストとみることができます。

岸本氏は、同じ東京都23区出身の行政のエキスパートでありながら、ヨーロッパのNGOの研究員であった点が、独特な経歴と感じられます。

同所は公共サービスの民営化を批判していて、そのための活動も支援しているので、岸本氏は民営化の進んだ地方公共団体の出身者にとっては、自らの主張の足元を揺るがす存在にもなり得ます。

※尤も、田中ゆうたろう氏については、上記の比較以前に、政治信条的に自由民主党にも収まらなかったほどの保守派で国政志向が強さが際立っていると思われます。現職区長の田中良氏は区長3期目を終えたところであり、元民主党員で思想的には基本的に岸本氏から遠くもなく、上記の軸での比較に馴染むと思われますが。

岸本氏は、ジョギング、料理(ベジタリアン)、空手の稽古(沖縄剛柔流)を趣味としていて、自らの生活哲学もしっかりともっている様が窺えます。

完全な内でも外でもない視点から、新鮮な政策と行動が期待できると感じました。

自身の公式サイトにはブログも掲載されていて、2022年5月25日付の杉並区議会を傍聴した記事で疑問点が指摘されていました。筆者ならば長年の慣行で不思議に思わないで済ませてしまいそうなことが鋭く指摘されていたことが印象的でした。

なお、田中ゆうたろう氏は田中良杉並区長への問責決議案を提出したこともあり、両氏は強い相剋関係にあると思われます。

この点に有権者の意識が集中して岸本氏が埋没してしまう懸念も感じました。

ところで、2022年6月14日21時から公開討論会が行われ、生配信されます。(案内)

ご視聴の価値はあると思われます。

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