岸牧子/横須賀市長選挙の経歴や家族は?年収や選挙結果についても!

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任期満了に伴う横須賀市長選挙が、2021年6月20日告示同月27日投開票で行われます。

現職上地克明氏は2017年の市長選で、当時の市長であった吉田雄人氏を見事破り、初当選を果たしました。横須賀市は、2009年、2013年、2017年の選挙において、現職と新人が激しく戦う選挙戦を繰り広げ、2009年と2017年は、新人が現職を退ける結果になっています。

吉田雄人氏が市長だった時は、市議会と市長が対立し、市政が一時的にマヒ状態に陥る様子も見られました。上地克明氏は市議会との折衝も巧く、良好な関係を築いています。ここにきての任期満了に伴う横須賀市長選です。

ご自身のマニュフェストの実現を更に進めてゆきたい現職の上地克明氏が再選を目指して立候補し、続き、新人の岸牧子氏が立候補を表明しています。擁立をうかがう動きはあり、現時点では一騎打ちになるか否か、はっきりとはしていません。

しかし、ようやく安定してきたかに見える横須賀の市政に、新人候補の岸牧子氏が切り込んでいくというのは、なかなか胆力がいることだと感じます。岸牧子氏は、なにを武器に現職の上地克明氏に戦いを挑むのか、大変興味深い選挙です。

ここでは新人候補・岸牧子氏の

・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他

についてお伝えいたします。

 
 

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岸牧子/横須賀市長選挙の経歴は?

その前に少し、横須賀市について、おさらいしてみましょう。

ほとんどの日本人が知っているほど横須賀の町は有名ですが、横須賀の成り立ちなども知っておくと、都会的でクールだと言われる反面、反骨精神が見え隠れする横須賀市民の姿と選挙の成り行きを、おぼろげに理解することができます。

横須賀市の基幹産業は、重化学工業等の産業です。これは景気の影響をもろに受けてしまうこととなり、世の中が不景気となれば、横須賀市民の所得水準が低くなってしまいます。現在では県下ワースト2をキープ。当然市民税の税収も思うようには得られず、市の財政は困窮を極めている為体で、実にひっ迫しています。

横須賀リサーチパークの恩恵はありましたが、それでもここ5年は横ばいの頭打ちです。財政難を切り抜けるところまでは、行っていません。

かつて大日本帝国海軍横須賀鎮守府が置かれる軍港都市(軍都)として栄えました。軍都とする時点で周辺の町村が、現在と変わらぬ形で併合されましたので、昭和の大合併の時には、合併がありませんでした。

合併などの変化がない街で、市民のプライドは、はぐくまれていきました。今でも自衛隊関連の施設や、アメリカ海軍の施設などがあり、軍都の名残を残しつつ、重要な国防の要となっています。

これだけでも、横須賀市の舵取りの難しさが垣間見られます。

平和を望みつつ、自衛隊関連施設やアメリカ軍基地の落とすお金を期待しなければならないジレンマは、他の「基地の町」が抱える問題点と同様です。この横須賀の市長のイスを目指して、女性候補者の岸牧子氏は戦いに身を投じます。

ちょっと浮世離れしている風貌で、笑顔が少女のようにかわいらしい岸牧子氏は、箱根町立仙石原中学で美術教師として勤めたのちに、富山県剣岳の山小屋で4年間働くという、大変ユニークな経歴の持ち主です。

結婚して横須賀に住むこととなったようです。岸牧子氏の経歴を、簡単な表にまとめてみました。

名前 岸牧子(きし まきこ)
生年月日 1956年
出身地 神奈川県 湯河原町
学歴 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業
職業(前職) 園芸業
趣味 情報なし

「横須賀おやこ劇場」の役員を22年間つとめ、文化を通じて地域の子育て運動に携わってきたようです。

そして今、数々の市民団体の発足に関わり、中心的メンバーとして活動を続けています。

参加している市民団体は以下のとおりです。

・2005年、「横須賀市民9条の会」を、地域の意を同じくする仲間とつくる。
・二度にわたる住民投票の直接請求運動。
・「いらない!原子力空母」の会の活動をスタート。
・横須賀市の協力のもと、「よこすかシンポジウム」の活動を行う。
・「もう作らないで核燃料」の発足

「よこすかシンポジウム」の活動は、新聞などのメディアに度々注目されていた記憶があります。

福島原発事故後、子育て世代と共に放射能から子ども達を守ること目指してきたシンポジウムです。

多くの会に参加している様子ですが、一貫して「平和と原子力」の問題に取り組む姿勢は明確です。

岸牧子/横須賀市長選挙の学歴は?

神奈川県から出たことがあるのか否かはわかりませんが、高校までは神奈川県、大学はもしかすると一人暮らしをしたかもしれません。

そういった詳細に関する情報は得られませんでした。

ただ、経歴をみると、市民団体の活動を示すポスターが、妙にあか抜けていることに納得ができます。

出身高校は?

神奈川県立小田原城内高等学校を卒業しています。

現在は、神奈川県立小田原高等学校と統合してしまい、消滅してしまった高校です。

1903年(明治36年)に開校の「小田原高等小学校女子部補習科」を前身としていましたので、歴史ある学校の一つでした。

2004年に閉校したあと、その土地は国際医療福祉大学が買い取りました。

小田原保健医療学部のグラウンドとクラブハウスになっています。

出身大学は?

ムサビで親しまれている武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業しています。

いわゆるゴビダイの一つです。一般的にゴビダイは芸大・タマビ・女子美・東京造形・ムサビの5つを指します。

どれも当然難関校なのですが、一般大学と少々違います。

普通の大学受験は「点数をより多くとる」ことに終始し、美術大学は「大学に選ばれるか否か」になります。

岸牧子氏は、「ムサビ」を受験し、「ムサビに選ばれた」人だったわけです。

 
 

岸牧子/横須賀市長選挙の家族は?

年齢は、ご本人以外公表していませんが、家族を以前「夫と子ども3人と孫と犬」としています。

横須賀の幸せ度ってどのくらい?

「幸せ度 No.1のよこすか」をみんなでつくる会の公式ブログに公開していました。

御子はそれぞれに独立し、御子のうちの一家族と同居しているのだろうと推察できます。

子育て世代は過ぎたものの、今子育て世代が抱える問題を、孫を通して見つめたことでしょう。

ただしこのブログは2013年の市長選当時に作られていましたので、お孫さんは大きくおなりでしょうし、犬も老犬になってしまっていることでしょう。

ツイートでは、夫と子どもと犬になっていましたので、お孫さんは独立なさったか、他県の学校に進学なさったのかもしれません。犬は、代替わりしているかもしれません。

岸牧子/横須賀市長選挙の年収は?

現在の職業を「園芸業」としてますが、庭と染めの仕事に従事しているようです。

年収についての情報はありませんでした。

ツイートなどに貼られている動画でのファッションは、ご自分の染によるものではないでしょうか。

岸牧子/横須賀市長選挙の選挙の実績や評判は?

2013年の市長選、2019年の知事選出馬し、ともに落選しています。

そして今回の市長選への出馬。県議や市議への立候補実績はありません。

ここに、岸牧子氏の「やりたいこと」が見えてきます。

市長を勤め上げてから知事選へ…というのは、よく見られるものです。ここで、少々地方自治の仕組みについて、かじってみましょう。

立ち位置的にはもちろん知事が上位になりますが、資格の1種2種のように、仕事の内容自体に「知事が市長の上位である」「市長の仕事が知事の仕事に含まれる」というものではありません。

今回のコロナ問題が浮上したことで、地方自治の仕組みが理解できたという人も少なからずいたのではないかと思われます。

大阪の様に市自体が巨大であると、市政も大きくなり、仕事内容も知事のそれにより近くなります。

それぞれには役割があるのです。

江戸時代でいえば、総理大臣は上様、知事は殿様、市役所の長たる市長は代官や郡奉行といったところでしょうか。

県議や市議は、監視や調査をする権限を与えられ、同時に締結の権限も与えられています。

知事や市長が民意とかけ離れた市政を行わないように、機能しています。

岸牧子氏は、自分が「実行したいこと」があり、「政府に届けたい声」があるのです。

岸牧子氏のバックボーンは、「市民団体」での活動です。

「横須賀市民9条の会」は、憲法9条を守る意志。これは日本国政府に向けられた活動です。

「いらない!原子力空母」の会は、軍都横須賀が抱える問題点であり、同時に日本国政府の原子力に関しての指針へのアンチテーゼ、「よこすかシンポジウム」の活動も然りです。

マニュフェストに、米海軍横須賀基地の原子力空母の母港化撤回や、久里浜の石炭火力発電所建設中止などを掲げているところからも明確です。

日本共産党が岸牧子氏を推薦し、市民団体が選挙活動を支えています。

共産党は国政においては野党ですが、地方自治の場では度々主役となり、良い政治も行います。

自民党へのオポーズであり、常にオポーネントであろうとする姿勢が反映されています。

「戦争法をとめよう」「困った人にやさしい政治」「原発ゼロへ」「守ろう憲法9条」などのキャッチフレーズが共産党のポスターにみられます。

岸牧子氏の掲げる理念と同じくしています。

共産党関係者は、「市民と野党の共闘を広げるための“接着剤”が岸氏だ」とし、これを推薦する理由としています。

共産党と市民団体の活動への理解が、どこまであるのか、支持されるのか、これが今回の選挙戦でもカギとなります。

 
 

岸牧子/横須賀市長選挙の選挙の公約は?

2019年の知事選では、「今の県政は安倍政権と一体で役割を発揮していない」と主張していました。

「未来の子どもに憲法9条を手渡したい」という意志のもと、平和を守り、福祉や教育に力を入れたいと述べていたようです。

政党の公認は得ない方針でしたが、9条を守るためには「市民と立憲野党が力を合わせることが必要」とし、今後、各党に共闘を呼び掛けていました。

岸牧子氏の主張は、今回の市長選でも大きく変わってはいません。

2023年の運転開始をめざして建設中の久里浜地区の石炭火力発電所の中止を公約に掲げています。

「現市長は脱炭素社会に向けて『ゼロカーボンシティ』を宣言しているが、石炭火力発電所の建設を止める動きをまったくしていない。怒りを感じている」と発言しました。

活動報告は、「岸まき子を横須賀市長に」のアカウントで公開されています。

太陽光・風力・地熱・中小水力・バイオマスといった再生可能エネルギーに変換すべきだとしています。

①コロナ感染防止 PCR検査 五輪中止
②貧困・格差解消、学校給食無償
③高齢者の医療費助成、無料乗車パス
④街の事業者に仕事と支援
⑤市民の声が届く市政

上記の問題に取り組むと同時に、に加え、米海軍横須賀基地の原子力空母の母港化が市民生活を脅かしているとし、撤回を主張しています。

2013年の市長選でのマニュフェストと変わりないと理解すると、ブログ内に掲げられた「幸せ度No.1政策」の主張を継続して訴え続けているとして差支えないでしょう。

未来の子どもたちに堂々と手渡せる横須賀に
〜みんなでつくる幸せ度No.1の街〜

「子育てするなら横須賀」という街に
・小児医療費の無料化は6年生まで
・学童保育の保育料を半額にできるよう補助を増額
・食育を考えた中学校給食の実施
・子どもたちを放射能から守る

大胆な発想の転換で、希望と活力ある横須賀を
・再生可能エネルギーを地場産業に
・地元業者、商店街を徹底的に応援

平和で安心して暮らせる横須賀を
・原子力空母の母港化の撤廃を国に求める
・原発ゼロを目指し、雇用を守りながら核燃料の製造中止を国に求める

地方自治の一番の仕事は住民の福祉
・介護保険料、利用料の減免の拡充
・障がい者の就労や日中活動の場を増やし卒業後の進路を保障
・はつらつシニアパスを1万円で、希望者全員が購入できるように
・交通不便地域にコミュニティバスの運行を実施

幸せ度No.1政策 - 横須賀の幸せ度ってどのくらい?

コロナ問題が深刻化するにつれ、家庭内でのDV問題も、激しく増加しました。

女性への配慮ある市政も、マニュフェストに加えられています。

岸牧子/横須賀市長選挙の選挙の立候補した理由は?

岸牧子/横須賀市長選挙の選挙の実績や評判は?の項目とも重複しますが、国政に「声を届ける」目的が前提にあります。

我が町横須賀が国政に服従するのではなく、生活者である市民の意志が反映された市政でなくてはならないと主張します。

現市政に対し「市民の声を聞いていない」との批判の声を挙げています。

「国の言いなりだと感じる。国政があまりにもひどいときは、市長がその盾になる必要がある」と強く訴えています。

それができるのが、市民団体の活動を通じて市民の声を聞いてきた自身であるということなのでしょう。

国政に声を届け、横須賀の町に住む人々の幸福感に直接関与したいということとなれば、県議・市議への立候補ではなく、知事・市長への立候補につながると考えているのだと推察します。

岸牧子/横須賀市長選挙の選挙結果は?

横須賀市長選挙は、2021年6月20日告示同月27日投開票ですから、結果はまだ出ていません。

コロナの蔓延防止措置で、思うように集会が開けず、自らの主張を直接市民に訴えかける場を大きく削がれたことは、今回の選挙の立候補者にとって手痛いものです。

現職も環境は同じとは言え、やはりネームバリューが違います。

岸牧子氏は、厳しい戦いを強いられていることは、容易に推測できます。

コロナ禍前に、どれだけ市政に向き合ってきたかが、岸牧子氏の市長選を支えることでしょう。

岸牧子/横須賀市長選挙の引退の可能性は?

バイタリティのかたまりとの強烈な印象を、会う人に与えているのでしょう。

多くの市民団体の活動を支えても、なお市長選に出馬する元気があるのです。

「皆のため」に、ここで心が折れるとは考えられません。

引退の可能性は、今のところないと受け止めていいでしょう。

まとめ

岸牧子氏の主張に、数字的なエビデンスの下支えがないことに、少々不安を覚えます。

知事職や市長職は、理想論だけでは成り立たないと、反対陣営は突いてくることでしょう。

しかし、「キレイごとが世界を変える」ということもまた、私たちは長い歴史の中で知っています。

市民団体が彼女の活動を支え、地方自治の舵取りが得意である日本共産党が推薦しています。

市長となった暁にも、きっと多くの手助けが得られるはずです。

「出来るのか出来ないのか」で判断せず、「主張が正しいのか否か」で判断する人が、岸牧子氏を支持するのではないかと考えられます。

企業の組織票的なものが計算できないのはマイナス要素ですが、善戦を期待できそうです。

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