渋谷金太郎市長の死去に伴う東京都清瀬市長選挙(2022年3月27日告示、4月3日投開票)に新人の池田いづみ氏が当選を目指して立候補する意向を表明されていますので池田氏に関する情報をまとめています。
池田いづみ氏の
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・経歴
・学歴
・ご家族
・年収
・実績や評判
・公約
・その他
などについて記事をまとめていこうと思います。
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池田いづみ/清瀬市長選挙の経歴や家族は?
名前 | 池田いづみ(いけだいづみ) |
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生年月日 | 1948年2月24日 |
出身地 | 神奈川県横須賀市 |
最終学歴 | 武蔵野美術大学美術科彫刻専攻卒業 |
職業(前職) | 陶芸家、市民活動グループ代表 |
趣味 | (不明) |
池田いづみ氏は1948年、神奈川県横須賀市の生まれです。北海道の札幌市立曙小学校を卒業しています。
中学・高等学校は、東京都内の恵泉女学園を卒業後、武蔵野美術大学美術科彫刻専攻に進学しました。
大学在学中には既に清瀬市内在住でした。自宅に灯油窯を作り陶芸家としての作家生活をスタートしています。
1971年に大学を卒業して愛知県立常滑窯業技術センターに1年間入所して、釉薬について学びました。
同センターを退所後、東京の自宅に戻り清泉窯陶工房をスタートします。
陶芸家として活躍し、自宅でも陶芸教室を開講する一方で、1975年に結婚。2児の母親となりました。
1993年に清瀬市の情報誌「Msスクエア」編集委員に応募し、以後3年間編集委員をしました。
このことを皮切りに、1995年に清瀬市男女共同参画センターの第1回「アイレックまつり」に実行委員として参加する等、清瀬市の活動に積極的に関わり続けています。
他にも、ごみ袋有料化、DV被害者支援や児童・高齢者福祉にも長年携わってきました。
2019年に清瀬市長選挙に立候補しましたが、惜しくも敗れました。
今回は共産党と社会民主党の推薦を受けて立候補しています。
池田いづみ/清瀬市長選挙の学歴は?
池田いづみ氏の学歴は、恵泉女学園中学・高等学校卒業、武蔵野美術大学美術科彫刻専攻卒業です。
出身高校は?
恵泉女学園中学・高等学校は、東京都世田谷区にある私立女子中学校・高等学校です。
1929年、女性キリスト者、河井道によって創立されました。
自宅を開放して校舎とし、9名の生徒をもって開校しました。海外の宣教団体の資金援助を受けることなく建てられた数少ないキリスト教学校のひとつです。
「聖書」「国際」「園芸」を教育の柱に、生徒の知性・感性・社会性を育ててきました。
現在は完全中高一貫校となっています。
【参考】「みんなの高等学校」より
出身大学は?
武蔵野美術大学は、東京都小平市に本部を置く私立大学です。
1929年に「帝国美術学校」として開校しました。
現在は以下の2学部13学科を擁しています。
・造形構想学部(クリエイティブイノベーション学科、映像学科)
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池田いづみ/清瀬市長選挙の家族は?
池田いづみ氏は1975年に結婚し、2児の母親となっています。
1994~1999年頃に、お2人のお子様が中学生時代に、何年間か保護者会の会長・副会長などを歴任。
バザー、野焼き、ジャズライブ、手打ちうどん、ソフトボールなどを企画した楽しい思い出を公式サイトで語られています。
池田いづみ/清瀬市長選挙の年収は?
陶芸家や彫刻家の年収は平均200万円~300万円ほどのようですが、0円〜数千万円と大きな幅があるそうです。
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池田いづみ/清瀬市長選挙の実績や評判は?
池田いづみ氏は、1995年からアイレックのメンバーとして清瀬市男女平等推進条例、シェルター運動(DV対策の一つ)等、様々な社会活動を続けてきました。
清瀬市情報公開・個人情報保護審議委員会委員を務めたことがあり、2007年には清瀬市から市民表彰されています。
恐らく、それらが一定の人望となったのでしょう。
2019年の清瀬市長選挙では、敗れはしたものの3候補の次点となっています。
池田いづみ/清瀬市長選挙の公約は?
池田いづみ氏は、公式サイトに政策を掲載しています。
ここでは項目のみを引用してみます。
2. すべての市民の人権を守り、『清瀬市男女平等推進条例』を活かしたジェンダー平等の町をめざします。
3. 子どもの人権を守り、すべての子どもの育ちを保障する政策をすすめます。
4. 若者の声を生かして若者の活動や生活を支援します。
5. くらし・いのちを守りだれもが住みたくなる町づくりをすすめます。
6. 農業・商業の振興を図り、地産地消型の活力ある町づくりをすすめます。
7. 市民の声を生かし災害に強い町づくりをすすめます。
8. 『非核清瀬市宣言』を活かし、平和を発信していきます。
9. 省エネとともに、地域でコントロールできる再生可能エネルギーの活用をすすめます。
10. 自然環境を守り文化の薫り立つ町づくりをすすめます。
多くの自治体で政策の根幹となっている福祉充実、防災等は、元々、日本国憲法や地方自治の理念の根幹でもあります。
清瀬市には、それを『まちづくり基本条例』『清瀬市男女平等推進条例』に落とし込んでいるようです。
後者の条例の制定には池田氏自身が関わっています。
公式サイトの文章の詳細を読んでいて、政策発表の教科書を見るような印象を受けました。
憲法や法律上の一貫性を明確にした上で、現状の条例からの乖離の指摘も含めて具体的な主張をしています。
有権者を引き付け、説得し、自身への投票を促せる内容だと思われます。
池田いづみ/清瀬市長選挙の立候補した理由は?
池田いづみ氏は、公開討論会で次の趣旨のことを述べられていました。
前回の市長選挙後に立ち上げたグループから、ある提案をしたが、市からの回答は木で鼻を括ったようなものだった。
清瀬市は本当に市民の声を聴こうとしているのか疑問を感じた。
ゼロベースで市民の声を聴き、条例を生かすべきと考え、立候補したということでしょう。
渋谷金太郎前市長の市政に批判的なところがあり、条例が制定された当時の前々市長の星野繁氏の市政を高く評価していると思われます。
池田いづみ/清瀬市長選挙の選挙結果は?
池田いづみ氏は3年前の2019年4月に清瀬市長選挙に立候補しましたが、惜しくも落選しました。次点でした。
詳しくは以下のとおりです。
投票日2019年4月22日 | 渋谷 金太郎(無所属) 13,014票 池田 いづみ(無所属) 9,439票 中村 清治(無所属) 9,105票 |
投票率 52.48% |
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池田いづみ/清瀬市長選挙の引退の可能性は?
池田いづみ氏は現在、74歳です。
自身の年齢について「高齢なのは事実だが健康。気力もある」と強調。子育てを終え、両親をみとった現在、「100%市民のために働ける」と説いています。(東京新聞3月28日付記事より)
政策発表、プロフィール、公開討論会を拝見したところでは、年齢的を理由としての引退は4~5年はないものと思われます。
まとめ
公開討論会を拝見したところ、候補者の経歴による得意分野の違いを感じました。
渋谷桂司氏(自由民主党、公明党推薦)は前清瀬市議会議員、元小平市職員で社会科学系の大学院も修了しています。
さすがに行財政についての専門知識は深く、マスコミからの質問への対応も流暢でした。
一方で、介護の実体験を持ち子育ての先輩である池田氏は、福祉の分野で優位性があると感じました。
渋谷氏も幼少のご息女2名の父親であり、育児にも人並み以上にしっかりと参加されていますが、何といっても池田氏は母親でしかも大先輩です。
小学校高学年以上の子育てについては、はっきりと議論をリードしていました。
「清瀬市はNPOの活躍もあって、乳幼児や小さい子については子育てがよくできていると評価されている。一方で小学校高学年以上については施策が足りていない。」
「登校できない子が増えている。家でも学校でもない『第3の家』を作り、子供の居場所とする。」
「従来の市政は『助成金』から一歩も出ていない。そこから踏み出した活動をしたい。」
などの分析・提言には深い問題意識と識見が感じられます。
ただ、行財政の専門家である渋谷氏の知識・経験・明晰さに池田氏が気後れしているところが見受けられました。
もとより池田氏は行財政の専門家ではありませんが、長年のNPOや町づくり参加等の長年の経験があります。
今後の町づくりでは陶芸家としての視点も生きてくるでしょう。
選挙戦では、自らの強みを更に整理して明確化することが大事かと感じました。
加えて、現状の市政の問題点を訴えるために、わかりやすい事例と更なる具体策の提示も欲しいと思いました。